ライブ配信アプリ IRIAM で使用するキャラクターイラストを制作依頼する際、見た目のデザインやクオリティに目が行きがちですが、 「著作権」「利用範囲」「契約内容」 を曖昧にしておくと、後から思わぬトラブルや制限に悩まされることがあります。
本記事では、IRIAM 運営が公式に示すルールを踏まえながら、何をクリアにすべきか、イラスト依頼時の交渉のポイント、注意すべき事例などをわかりやすく解説します。
イラストを作る前、あるいは依頼する前に必ず確認しておきたい内容をまとめました。
IRIAMでは、なぜ「権利と利用範囲」は重要なのか

IRIAMでは、イラストをただ「可愛い」「かっこいい」という理由だけでなく、キャラクターの “顔” として使い、多くの場合それをもとにファンと関係を築き、収益化を目指します。
その過程で、以下のような使われ方になる可能性があります。
- 配信での立ち絵として使用
- SNSやプロフィール画像として使用
- グッズ制作やTシャツ・ステッカーなどの二次利用
- 報酬化・商用化 を前提とした活動
このように、単なる「ファン向けアイコン」以上の用途があるため、著作権や利用許諾を曖昧にしておくと、後々トラブルになりやすいのです。
実際、IRIAM公式でも「イラスト制作を依頼する際には、権利関係や利用範囲についてしっかりすり合わせ、契約の形に残すこと」を推奨しています。
IRIAM公式ルール!イラスト使用時に守るべきポイント
まず、IRIAMとしてイラスト使用時に明確に禁止・注意とされている事項を確認しておきましょう。
- 第三者の著作権を侵害するイラストや画像は使用不可。
既存キャラクターの無断流用や類似も含みます。 - 公序良俗に反するイラスト、過度の露出・性的表現、過激な表現は禁止。
- 実写画像や写真をそのまま使用することは禁止。
あくまでイラストのみ。 - 個人情報(名前・住所など)が含まれる画像も使用不可。
- イラストを外注・依頼する場合は、商用利用を含む使用目的であることを明示し、使用許可を得る必要がある。
これらのルールを守らないイラストは、配信停止や削除対象になります。
運営は「審査方法・基準を公開していない」と明記しており、通るかどうかはケースバイケースです。
イラスト制作を依頼する際に確認すべき“契約と利用範囲”のチェックリスト
イラストを外注する場合、以下のような点を事前に依頼者(ライバー)とイラストレーターの間でしっかり確認・合意し、 可能であれば書面やチャット履歴で残す ことを強くおすすめします。
| チェック項目 | 内容 |
|---|---|
| 使用目的の明示 | 「IRIAMでの配信用キャラクター立ち絵」「配信での収益化」「将来のグッズ化の可能性」など、目的を明確に伝える。 |
| 商用利用の許可 | 配信ギフト収入・投げ銭などを前提に「商用利用可」であることを確認。 |
| 改変・二次利用の可否 | 色違いや服装変更、背景追加、グッズ化など、後から改変や二次利用をする可能性があれば、その可否を確認。 |
| 著作権の帰属と使用権範囲 | 著作権を譲渡するのか、使用権だけをもらうのか。 複数媒体で使う予定があるなら使用範囲を限定せず広く設定。 |
| 第三者への再配布・再委託の有無 | グッズ化や他サービスへの展開、別ライバーへの譲渡などを想定するなら、その可否も確認。 |
| クレジット表記や著作者表示の条件 | 必要かどうか、どこにどのように記載するかを合意。 |
| 万が一のトラブル時の対応 | 著作権侵害や第三者からのクレームがあった場合の対応や責任の所在を明確にする。 |
こうした条件交渉を怠ると、後々「実は使えない」「再利用できない」「訴訟対象になる」という問題につながる可能性があります。
イラストは見た目だけでなく「契約」が非常に重要です。
利用範囲でよくある「勘違い」と注意したいこと
「一度頼んだら自由に使っていい」は間違い
特に多いのが、「この立ち絵で配信だけ使うつもりだったけど、後でグッズも作りたくなった」「衣装・ポーズを変えて使いたい」といった拡張利用です。
これらを想定するなら、依頼時に「改変可」「二次利用可」「商用利用可」などを含めておく必要があります。
後から追加で頼んでも、拒否される可能性があります。
商用利用=配信でのギフトも含まれる
たとえ「無料で配信を始めた」としても、将来的に収益化を目指す場合は “商用利用” にあたる可能性があります。
最初からその前提で交渉するのが安全です。
改変・複製・再配布に注意
衣装の色替え、ちょっとした加工、SNSへの転載、グッズ化など「原画とは別形で使いたい」場合、その都度「改変許可」「再配布許可」が必要です。
これを怠ると、著作権侵害となる可能性があります。
他人の作ったイラストやキャラクターは原則NG
ネットから拾った画像、フリー素材、既存キャラのイラストなどを使うのは非常にリスクが高く、IRIAMでは禁止されています。
また、たとえフリー素材であっても「商用利用不可」「改変禁止」「クレジット表記義務あり」などの制限がある場合が多いため、利用条件は必ず確認しましょう。
万が一トラブルが起きたら?対応の考え方
権利や契約内容が曖昧なままイラストを使ってしまい、以下のような事態になることがあります。
- 運営から「権利侵害の疑い」として警告・削除
- 他のクリエイターや著作権者からのクレーム
- グッズ販売やイベント参加で利用できない/トラブルになる
そうした事態に備え、以下のような対策が効果的です。
- 依頼内容と使用許可を記録す(依頼時のチャット履歴・契約書などを保存)
- 改変するたびにイラストレーターに許可を取る
- グッズ化や二次利用時は別契約にする
- 万が一のクレームには迅速に対応し、使用を中止する
加えて、配信や活動を長期で続けたいなら、権利関係を最初からクリアにしておくことが最大の安全策です。
IRIAMでイラスト依頼前に確認すべき「3つのシナリオ」
あなたの活動目的によって、イラストの依頼時に優先すべき条件が変わります。
下記のような “目的別チェックリスト” を依頼前に念頭に置きましょう。
| シナリオ | 注目すべき条件 |
|---|---|
| 配信だけ/ライトに始めたい | 立ち絵として使える権利、配信用のみの使用許可、商用利用の有無確認 |
| SNS・宣伝も含めたい | SNSでの使用許可、SNS用画像の作成、改変・再利用の可否 |
| 将来的にグッズや二次利用も想定 | 二次利用権、改変権、グッズ化の許可、広範囲な使用権の明示 |
| 複数媒体/他プラットフォームでも使いたい | 使用媒体の指定なし、汎用ライセンス、著作権帰属の明確化 |
このように、自分の目的に応じた依頼条件を最初に決めることで、後のトラブルを防ぎやすくなります。
IRIAMで活動するなら知っておきたい──Neo Bright(ネオブライト)のサポート体制
IRIAMでキャラクター活動を続けるうえで欠かせないのが、イラスト制作に関する権利理解やトラブル回避のサポートです。
特にIRIAMは「イラストの著作権」「利用範囲」「AI生成物の扱い」など、他のライブ配信アプリに比べても専門的な判断が求められる場面が多くあります。
そうした中で、初心者からでも安心して活動を始められる環境として注目されているのが Neo Bright(ネオブライト) です。
Neo Brightは、個性を尊重したマネジメントときめ細かなサポートが特徴のライバー事務所で、IRIAM向けのイラスト制作・キャラ設計に関するサポートにも定評があります。
Neo Brightの特徴
Neo Brightでは、IRIAMで活動するライバーに対し、以下のようなポイントを重視した支援を行っています。
イラスト制作における権利の理解サポート
依頼時の「商用利用」「二次利用」「改変可否」など、権利周りで必要なポイントを丁寧に説明し、トラブル回避をサポートします。
元トップライバーによる育成アドバイス
IRIAM特有のキャラ設定や立ち絵の魅せ方、配信への落とし込み方など、経験者だからこそできるアドバイスが受けられます。
新人歓迎のサポート体制
配信初心者でも無理なく始められるよう、デビュー準備・配信の基礎・キャラの方向性づくりまで段階的にフォローします。
多角的な活動支援
IRIAMに限らず、SNS運用、企画作り、発信方法など広い分野でサポートが受けられ、キャラクターを総合的に育てていける環境があります。
個性を尊重したマネジメント
活動スタイルを押しつけず、本人の希望・キャラ設定に合わせた無理のない育成を行う点が特徴です。
IRIAMではキャラクターメイクが非常に重要であり、イラスト制作の方向性や権利整理が活動の根幹に関わります。
こうした領域で適切なアドバイスが受けられる環境は、初心者ライバーにとって大きな安心材料になります。
今後の活動でイラスト制作やキャラ設計に悩みそうな方は、選択肢のひとつとしてNeo Brightのようなサポート体制の整った事務所を検討する価値があります。
よくある質問(FAQ)
IRIAMで使うイラストは「自分で描いたもの」じゃないとダメですか?
いいえ。他の人に依頼したり、イラストレーターに作ってもらったイラストでも使用できます。
ただし、著作権をクリアにし、商用利用許可を得ておく必要があります。
グッズ化や二次利用を考えているなら、どう伝えればいいですか?
「このイラストはIRIAMでの配信用だけでなく、将来的にグッズ化・SNS展開・他サービスでの使用をする可能性があります。
商用利用および改変・再配布も含めたライセンスをください」と依頼時に明記し、書面やチャットで合意を残すのが安全です。
フリー素材やネットの画像を立ち絵として使いたいのですが大丈夫ですか?
基本的におすすめしません。
多くの場合、著作権者の許可がなく使用すると権利侵害になります。
特に商用利用(配信での収益化)をする場合は、必ず著作権者または配布元の規約を確認し、許可を取る必要があります。
イラストを使っていたけど、運営から「NG」と言われました。どうすればいいですか?
まずは指摘内容を確認し、問題のあるイラストを速やかに差し替えましょう。
その上で、再度著作権・使用許諾が明確なイラストに変更してください。
また、可能ならイラストレーターと契約内容を見直し、改変や二次利用の条件を整備することをおすすめします。
AIで生成した絵をお願いする場合も、同じチェックが必要ですか?
はい。AIで生成したイラストであっても、著作権侵害・第三者権利侵害・公序良俗違反などがないかを自分で確認する必要があります。
さらに、生成元サービスの利用規約における「商用利用可否」「再配布可否」もチェックしてください。
IRIAMでは「権利侵害と判断されるものは使用できない」と明言されています。
まとめ
IRIAMでのライバー活動は、イラスト1枚から始まり、配信、SNS、グッズ化、さらには他媒体展開……と、さまざまな可能性を広げられます。
その分、 著作権・利用範囲・契約内容の曖昧さは、後々大きな足かせになり得ます。
だからこそ、イラストを依頼する前に、「何に使うか」「将来的にどう使いたいか」を明確にし、イラストレーターと 権利・利用範囲をすり合わせ、書面または記録を残す ことが非常に重要です。
配信だけでなく、キャラクターを長く育て、ファンに愛される存在にするなら、この「権利整理=法務の準備」が、安心で安定したライバー活動の土台になります。
イラスト依頼の前に、ぜひこの記事のチェックリストやFAQを活用してください。

