「IRIAMで配信したいけど、立ち絵どうしよう…」
「AIでサッとイラスト作れたらいいのに」
そう考える人も多いでしょう。
近年、AIによるイラスト生成は手軽さから注目されています。
一方で、「AIで生成したイラストをIRIAMで使って大丈夫?」という不安もあります。
この記事では、公式の規約に基づくルール、AIイラストを使う際の注意点、実践的な対策方法まで詳しく解説します。
AIの可能性とリスクを理解して、安心して配信準備を進めましょう。
IRIAM(イリアム)とは?バーチャル配信に特化したライブ配信アプリ

IRIAMは、ユーザーが自分の描いたイラストを使って、バーチャルキャラクターとしてライブ配信を行えるアプリです。
特別な機材や高度な技術は不要で、スマートフォンと1枚のイラストがあれば、誰でも簡単にVライバーとして活動を始めることができます。
また、顔出しをせずに配信できるため、プライバシーを重視する方や、顔出しに抵抗がある方にも最適です。
IRIAMで「AI生成イラスト」を使うには?
まず大前提として、IRIAMは「AIで生成したイラストだから即NG」という扱いではなく、あくまで “著作権侵害や公序良俗違反などの違反条件に該当するかどうか” で判断されます。
具体的には以下のようなイラストはNGとなる可能性があります。
- 有名アニメや既存キャラクターに「明らかに似ている」AI生成イラスト
- 胸や体の露出が過度なイラスト
- 既存イラストを模倣したようなAI生成イラスト(著作権侵害のおそれ)
つまり、AI生成であっても「オリジナルで、かつルールに違反しない」イラストであれば使用できる可能性があります。
ただし、IRIAM側は「審査方法や基準を公開していない」ため、通るかどうかは最終的に運営の判断による点に注意が必要です。
なぜAIイラスト利用は増えている?
では、直近は、なぜAIイラスト利用は増えているのでしょうか。 多い理由としては、以下が挙げられます。
- AIなら コストを抑えつつ キャラクター立ち絵を作れる
- 絵を描くスキルがなくても、好みのビジュアルを試せる
- 配信用イラストの準備が早く、配信開始までのハードルが低い
IRIAMでは、もともと “イラスト1枚だけで配信可能” な仕様が特徴です。
この手軽さと、AIイラストの敷居の低さが相性よく、「まずは試してみたい人」「費用を抑えたい人」からの需要が増えています。
ただし注意!AIイラストを使うなら慎重にすべき理由
AI生成イラストの利用には、次のようなリスクや制限があります。
審査が通るかは「運」と「判断次第」
IRIAMは「問題があれば削除・アカウント停止の可能性あり」と明言しています。
審査の基準や流れは公開されておらず、「似ていないと思ってもNGになる」「審査落ちの理由が通知されない」こともあるようです。
著作権や倫理面の問題が残る
AIがどのデータを学習しているかブラックボックスであるため、結果として「誰かのイラストやキャラクターに似てしまう」危険があります。
また、露出の多さや過激な表現は公序良俗で禁止されており、AI生成ならではの“際どさ”が逆に問題視されやすいという指摘があります。
配信の安定性や信用に関わる可能性
視聴者や他のクリエイターからの信用、そして万が一通報されたときのリスクも考慮する必要があります。
AIイラストの使用は、時に配信継続そのものに影響するおそれがあると認識しましょう。
AI生成イラストをIRIAMで安全に使うためのポイント
AIで生成したイラストは便利で魅力的ですが、IRIAMの規約や審査基準を理解しないまま利用すると、アカウント停止やイラスト削除のリスクがあります。
以下では、安心して活用するための実践的なポイントを詳しく解説します。
「既存キャラクターの模倣」は徹底して避ける
AIは学習元のデータ構造を元に画像を生成するため、入力文によっては無意識のうちに既存作品に似たキャラクターが出来上がることがあります。
IRIAMは「明らかに有名作品に似ているイラスト」を明確な禁止例として挙げているため、以下などは絶対に避けましょう。
- 特定アニメ/ゲーム作品を連想させる記述(例:「◯◯風」「◯◯みたいなツインテ少女」など)
- 特徴的な髪型・衣装・配色を真似た指示
- “この作品のキャラっぽく” といった曖昧な依頼
安全に使うには、完全オリジナルの世界観・特徴を指定するプロンプト設計が必須です。
露出・過激表現は厳禁。健全なキャラクターデザインを意識する
IRIAMは全年齢向けの配信アプリであり、性的表現・過剰な露出は公序良俗違反の対象です。
AIでは衣装が暴走しやすく、不必要な露出が発生しがちなので、以下などの注意が必要です。
- 胸・腰・太ももなどの露出控えめ
- 下着のような衣装や極端に身体を強調する描写は避ける
- 健全な衣装(制服、カジュアル、ファンタジー衣装など)を明確に指定する
「少しの露出なら大丈夫」という判断は危険で、場合によっては削除やアカウント制限につながることがあります。
AI頼りにしすぎず、イラストレーターへの依頼も視野に入れる
AIは手軽ですが、著作権リスクや審査落ちの可能性を完全に避けることはできません。
特に、以下のような場合は、プロイラストレーターによる制作の方が圧倒的に安心です。
- 長く活動するつもりがある
- 推しキャラとしてファンに愛される存在を作りたい
- 収益化を目指す
- グッズ展開・SNS利用も考えている
AIを活用する場合でも、
- ラフ案はAIで生成
- 仕上げ・清書はイラストレーターに依頼
という“AI+人間”のハイブリッド方式が最も安全で人気があります。
アップロード前に細部を徹底チェックする
AI生成画像は一見きれいに見えても、以下などの小さな破綻が多いものです。
- 指の本数が不自然
- 装飾の歪み
- 目の形が左右違う
- 服の構造が破綻している
- 背景が意図せず露出を強調している
IRIAMはライブ配信アプリであり、視聴者の目が常に向けられます。
VTuberやライバーのキャラは「アイコン」であり、粗があると印象や評価に直結します。
不自然な点はAIで再生成するか、自分で簡易修正ツールを使うなどして手直しすることを推奨します。
規約は最新情報を確認する(規約変更の可能性あり)
IRIAMはAIイラストの扱いについて「今後変更される可能性がある」と明記しています。
そのため、アプリのヘルプセンター、公式FAQなどを定期的にチェックし、最新ルールに沿っているかを確認しましょう。
特に「審査方法は公開していない」「通報・問い合わせ内容によって必ずしも対応は変わらない」という点は覚えておく必要があります。
最終判断は運営が行うため、基準に近いイラストは避けるという“リスクマネジメント”が重要です。
IRIAMでの実践的なアイデア
AIイラストは立ち絵として使うだけでなく、工夫次第で活動幅を広げる強力なツールになります。
配信イメージを固める「お試しキャラクター」として活用
IRIAMではキャラの世界観や人格の設定が人気の鍵となります。
AIなら気軽に、以下などを大量に試せるため、“自分が魅せたいキャラ像”を決めるのに最適です。
- 髪色・衣装違い
- 年齢違い
- 性格イメージ違い
- 姿の雰囲気違い
イベントごとの衣装変更(季節・テーマ衣装)を低コストで実現
AIを使えば、以下など1シーズンだけの衣装も簡単に作成できます。
- クリスマス衣装
- ハロウィン衣装
- 夏祭り浴衣
- バレンタイン衣装
「毎回イラスト依頼するには予算が足りない」という人も、AIを上手く使えば配信の雰囲気を手軽に変えられます。
メイン立ち絵は絵師、サブ衣装はAIの“併用戦略”
最も安全かつ効果的な方法が、
- メイン立ち絵=イラストレーター(完全オリジナル)
- 期間限定衣装/イベント衣装=AI生成+軽微修正
という併用スタイルです。
メイン立ち絵がしっかりしていればブランドがぶれず、AI衣装が増えても認知が落ちないため、多くのIRIAMライバーが採用している方法です。
よくある質問(FAQ)
IRIAMでAIイラストは本当に使えますか?
はい、使えます。
ただし、著作権侵害・公序良俗違反など規約に反する要素がある場合は削除対象になります。
AIだからOK・NGという判断ではありません。
どのレベルまで「既存キャラに似ている」と判断されますか?
IRIAMは審査基準を公開していません。
そのため、少し似ているだけでも「明らかに類似」とみなされる可能性があります。
不安な場合は「完全オリジナル世界観」でプロンプトを作ることを推奨します。
AI生成イラストって、規約変更で突然使えなくなることはありますか?
可能性はあります。
IRIAMは「AIイラストの扱いは今後変更の可能性あり」と明言しています。
定期的に公式FAQをチェックし、最新の使用条件に合わせる必要があります。
イラストレーターに依頼せずAIだけで活動すると問題になりますか?
規約違反でなければ問題はありません。
ただし、AIイラストだけで活動すると、ファンからの信用、キャラクターの独自性、イラストの品質、長期的ブランド価値などの面で不利になる場合があります。
収益化を目指す人はメイン立ち絵だけでも絵師に依頼するのがおすすめです。
AIイラストを審査に通りやすくするコツはなんですか?
露出を減らす、既存作品を連想させない、顔・指・衣装の破綻を修正する、健全な構図にする、プロンプトをオリジナル要素で固めるなど、 これらを徹底すれば、通過率は大幅に上がります。
まとめ
IRIAMでは、AIで生成したイラストの使用自体は明示的に禁止されていません。
ただし、著作権侵害や公序良俗違反などに該当するイラストはアウト。
判断基準は運営依存で、審査に通るかは保証されていません。
そのため、AIイラストを使うなら「安全性」と「リスク回避」を最優先し、慎重に対応する必要があります。
一方で、コストや時間を抑えて配信を始めやすいという大きなメリットもあるため、目的とスタイルに応じて「あり/なし」を自分で判断するのが最善です。
もしAI生成イラストを使うなら、上記の注意点を守りつつ、権利関係・表現内容・品質を自分で責任を持って管理しましょう。
安全な配信を目指すための判断材料として、この記事を活用していただければと思います。

