Twitchでの2K(1440p)配信は可能ですが、誰にでもおすすめできる設定ではありません。
2K配信は「次世代向けの高画質配信」であり、PC性能・回線ともに十分な余裕があるライバー向けの選択肢です。
現在Twitchでは、先行機能としてEnhanced Broadcastingを利用した2K配信が提供されています。
HEVC(H.265)コーデックによる高画質配信が可能になる一方で、エンコード負荷と通信量は通常の3倍以上に増加します。
この記事では、2K配信の仕組み/メリット・デメリット/実際の負荷/OBS設定/リスナー側の注意点までを整理し、「自分は2K配信をやるべきか?」を判断できる状態を目指して解説します。
Twitch(ツイッチ)の2K(1440p)配信とは?

結論として、Twitchの2K配信は限定公開されている高画質配信機能です。
現在のTwitchでは、先行アクセスが有効なライバーのみが、2560×1440(1440p)解像度での配信を行えます。
この2K配信の中核となる仕組みが、OBSに実装されたEnhanced Broadcastingです。
Enhanced Broadcastingの特徴
Enhanced Broadcastingを有効にすると、従来Twitch側で行っていた複数ビットレート生成を、ライバーPCが代行する方式に変わります。
その結果、以下のような特徴が生まれます。
- OBS側の細かいエンコード設定は自動制御される
- 1440p配信ではHEVC(H.265)コーデックが使用される
- その分、PC負荷・回線負荷が大幅に増加する
「設定が楽になる代わりに、マシンパワーを強く要求される仕組み」と理解すると分かりやすいです。
Twitch(ツイッチ)で2K配信をするメリット
高解像度での視聴体験が可能
最大のメリットは、1440pの高解像度で配信できる点です。
27インチ以上のモニターや高解像度環境で視聴するユーザーにとって、以下の点が明確になり、視認性が大きく向上します。
- 文字の輪郭
- UIの細部
- ゲーム画面の情報量
HEVCコーデックによる高画質・高効率
2K配信では、1440pの画質に対してHEVC(H.265)が使用されます。
HEVCは、従来のAVC(H.264)と比べて圧縮効率が非常に高いのが特徴です。
そのため、以下のような恩恵があります。
- 同じビットレートでも情報量が多い
- ブロックノイズが出にくい
- 細かい描写が潰れにくい
また、TwitchからYouTubeへエクスポートした際も、1440p動画として高画質で残せる点は大きな利点です。
Twitch(ツイッチ)で2K配信をするデメリット
PC負荷が大幅に増える
結論として、ミドルクラスPCではかなり厳しいです。
Enhanced Broadcastingでは、複数ビットレートのエンコードを同時に処理するため、CPU負荷が増加し、GPUのVideo Encode負荷が大きく上昇します。
特に、Apex Legendsのような負荷の高いゲームを配信しながら2K配信を行うと、環境次第では配信が不安定になる可能性が高いです。
通信量が約3倍以上になる
1080p配信時は、約6.5Mbps前後で安定するケースが一般的です。
一方、2K配信では、約20Mbps前後まで通信量が増加します。
上り回線が不安定な環境では、以下のリスクが一気に高まります。
- フレームドロップ
- 音ズレ
- 配信停止
アーカイブ処理が非常に重くなる
2K配信では、動画データ自体が大容量になります。
そのため、以下の作業に通常よりかなり時間がかかる場合があります。
- Twitchダイジェスト作成
- YouTubeへのエクスポート
- YouTube側での再エンコード
アーカイブを頻繁に編集・再利用するライバーほど、この点は無視できません。
Twich(ツイッチ)で2K配信時の負荷はどれくらいか
2K配信時は、GPU負荷と回線負荷が顕著に増加します。
- CPU負荷:やや増加
- GPU(3D):わずかに増加
- GPU(Video Encode):大幅に増加
- ネットワーク送信量:6.5Mbps → 約20Mbps
特に、GPUのエンコード性能が低い場合、フレーム落ちや音ズレの直接的な原因になります。
Twich(ツイッチ)の2K配信に必要なスペック目安
以下は、Enhanced Broadcasting+ゲーム配信を想定した目安です。
| 項目 | 1080p配信(参考) | 2K(1440p)配信 |
|---|---|---|
| CPU | Ryzen 5 / Core i5クラス | Ryzen 7 / Core i7以上推奨 |
| GPU | GTX 1660 / RTX 2060 | RTX 3070以上推奨 |
| GPUエンコード | NVENC(余裕あり) | NVENC高負荷・余力必須 |
| メモリ | 16GB | 32GB推奨 |
| 上り回線 | 8〜10Mbps | 20Mbps以上を安定確保 |
| 配信の安定性 | 高 | 環境次第で不安定 |
補足
- GPU性能が足りない場合、ゲームFPS低下・音ズレ・フレーム落ちが発生しやすい
- CPUは「動く」よりも“余力があるか”が重要
- 回線は速度より安定性(時間帯の落ち込み)が致命的
Twitch(ツイッチ)で2K配信をするためのOBS設定
解像度設定
OBS Studioの設定画面で、以下のように設定します。
- 基本解像度:2560×1440
- 出力解像度:2560×1440
1920×1080用の配信レイアウト素材でも、OBS側で自動的に拡大されるため即座に崩れることはありません。
ただし、可能であれば1440p用の配信フレームを用意すると、文字やUIがより綺麗に表示されます。
Enhanced Broadcastingの有効化
OBSの以下の項目から設定します。
- 設定 → 配信
- マルチトラックビデオ
- Enhanced Broadcasting にチェック
有効化すると、出力設定は自動制御に切り替わり、手動での細かい変更は不可になります。
Twich(ツイッチ)で視聴者側が2K配信を見られないケース
視聴環境別対応状況
| 視聴環境 | 1440p表示 |
|---|---|
| Chrome(Windows / Mac) | ◎ 表示されやすい |
| Edge(Chromium) | ◎ |
| Firefox(Windows10) | △ 非表示例あり |
| HEVC非対応GPU | × |
| HWアクセラレーションOFF | × |
| スマホ(多くの端末) | △ 1080p止まりが多い |
2K配信をしても、全視聴者が1440pで見られるわけではないため「2K=全員に高画質」という認識は危険です。
1440p配信はHEVC専用のため、使用ブラウザ、OS、GPUドライバ、ハードウェアアクセラレーション設定が対応していない場合、視聴画質の選択肢に1440pが表示されません。
特に、以下では見られないケースが実際に報告されています。
- Windows10 + Firefox環境
- ハードウェアアクセラレーション無効
一方で、Chromeでは問題なく視聴できる場合が多いです。
高画質配信を活かす環境
2K配信は、「できるかどうか」よりも「やる意味があるかどうか」が重要です。
高画質配信を活かすには、配信内容、視聴環境、成長フェーズまで含めた設計が欠かせません。
Neo Brightでは、以下のようなサポートを行っています。
- 配信環境に合わせた設定相談
- ゲーム・雑談どちらにも対応した配信設計
- PC性能・回線状況を踏まえた無理のない成長戦略
2K配信に挑戦するか迷っている段階でも、判断材料としての相談だけでも問題ありません。
一人で悩んでいるライバーは、この機会に一度、公式LINEの無料相談を利用してみてください。
よくある質問(FAQ)
2K配信は初心者でもやるべきですか?
基本的にはおすすめしません。
まずは1080pで安定配信を作る方が安全です。
2K配信をすると視聴者は増えますか?
基本的にはおすすめしません。
まずは1080pで安定配信を作る方が安全です。
回線速度はどれくらい必要ですか?
上り20Mbps以上を安定して確保できる環境が望ましいです。
Enhanced Broadcastingは元に戻せますか?
チェックを外せば通常配信に戻せます。
まとめ
Twitchの2K(1440p)配信は、確かに高画質で魅力的な機能です。
しかし、PC性能、回線品質、配信内容が揃っていない状態で無理に導入すると、視聴体験が逆に悪化する可能性もあります。
まずは1080pで安定配信を作り、「余力が出てきた段階」で2K配信を検討する。
それが、最も現実的で失敗しにくい選択です。

